2024年11月7日、株式会社ニコンの子会社である株式会社ニコンイメージングジャパンは、APS-Cサイズ/DXフォーマットミラーレスカメラ「ニコン Z50II」を発表しました。この新モデルは、カメラを初めて使うユーザーでも使いやすく、憧れの表現や自分らしい画作りを簡単に実現できるように設計されています。
新しいイメージングレシピとピクチャーコントロールボタンで多彩な表現を楽しむ
「ニコン Z50II」は、ユーザーが新たな表現に出会い、挑戦する機会を提供する「イメージングレシピ」に対応しています。
この機能により、色味や明るさ、コントラストなどを調整した画作りをレシピとして保存でき、ニコンによるおすすめや著名なクリエイターが監修したレシピを無料でダウンロードし、クラウドピクチャーコントロールとしてカメラに送信することが可能です。
また、撮影時に1ステップで色の設定を切り換えられるピクチャーコントロールボタンが新設されました。このボタンにより、撮影モードをAUTOに設定している時でも、ピクチャーコントロールの変更ができるようになり、フィルムやフィルターを交換するように多彩な表現をより簡単に楽しむことができます。さらに、ピクチャーコントロールの絞り込み機能も新搭載され、よく使う項目だけを表示させてお気に入りの表現に素早くアクセスすることが可能です。
フラッグシップモデル「Z9」同等の撮影性能を実現
「ニコン Z50II」は、フラッグシップモデル「ニコン Z9」(2021年12月発売)と同じ画像処理エンジン「EXPEED 7」を採用しています。
このエンジンにより、9種類の被写体検出に対応し、被写体の動きや構図の変化に応じてAFモードをカメラが自動で設定する「AF-A」の性能が大幅に向上しました。動きが予測しづらいペットや子どもの撮影時も、設定変更することなくカメラまかせで被写体にピントを合わせられます。
高輝度EVFと本格的な動画撮影機能
「ニコン Z50II」の電子ビューファインダー(EVF)は、前モデル「ニコン Z50」(2019年11月発売)と比較して約2倍の明るさの1000cd/m2に対応し、晴天下の屋外などの明るい撮影環境でもピントや画面周辺部を細部までクリアーに確認することが可能です。
ファインダー像と肉眼での見え方の明暗差が低減されたことでイメージした通りの映像が得られやすくなり、撮影時の目にかかる負担やストレスを軽減します。
動画撮影においても、「EXPEED 7」により5.6Kのオーバーサンプリングによる高解像な4K UHD動画生成に対応し、明るさのグラデーションを滑らかに表現できる「N-Log」動画の撮影も可能です。また、画面手前の物にピントを合わせる「商品レビューモード」と、RECを押してから撮影開始までの間隔を「2秒」または「10秒」から選択できる「動画セルフタイマー」機能が「Z シリーズ」で初めて搭載され、編集ワークフローを簡略化し、レビュー動画やVlog撮影時などに大いに役立ちます。
その他の特長と仕様詳細
「ニコン Z50II」には、以下のようなその他の特長も搭載されています:
- プリキャプチャー機能: シャッターボタンを全押ししてから最大1秒間遡って記録ができる機能。
- 高感度性能: ISO100〜51200の幅広い感度域をカバーし、ノイズを低減。
- 内蔵フラッシュ: 夜景などの暗いシーンや逆光時に役立つ内蔵フラッシュ。
- 電子手ブレ補正: 「Z50」よりも強力になった電子手ブレ補正。
- ハイレゾズーム: 動画撮影時に単焦点レンズを使用しても高画質でズーミングができる機能。
- RECランプ: 動画撮影中であることがひと目でわかるランプ。
- タッチパネルとバリアングル式画像モニター: 直感的に操作ができ、大きく見やすいモニター。
価格と購入方法
- 製品名:ニコンミラーレスカメラ「Z50II」
- 発売日:2024年12月13日
- 価格:オープンプライス
- ボディ単体: 約14万5200円
- NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR レンズキット: 約16万6100円
- NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR レンズキット: 約19万9100円
- ダブルズームキット(NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR と NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VR): 約19万8000円.
- 購入方法:Nikon Direct、全国のニコン取扱店で購入可能。日本での予約販売受付は2024年11月12日10時より開始。
- 公式サイト: Nikon Z50Ⅱ
まとめ
「ニコン Z50II」は、カメラ初心者から経験豊富なユーザーまで、幅広いニーズに応える新世代ミラーレスカメラです。新しいイメージングレシピやピクチャーコントロールボタン、フラッグシップモデル「Z9」同等の撮影性能、高輝度EVFなど、多彩な機能が搭載されています。カメラの世界に新たな扉を開くこのモデルは、映像表現の可能性をさらに拡げるための重要なツールとなり得ます。