歴史と風情あふれる由比宿をのんびり散策
静岡県静岡市清水区にある旧東海道の宿場町「由比宿」。東海道五十三次の16番目の宿場として知られ、かつては江戸と京都を結ぶ交通の要所でした。江戸の風情が色濃く残るこの町は、桜えびの産地としても有名で、新鮮な桜えび料理を堪能できる観光スポットとして人気です。今回は、由比宿の歴史的スポットや美味しいグルメを巡る旅をご紹介します。
由比本陣公園で江戸時代にタイムスリップ
由比宿のシンボルともいえる「由比本陣公園」は、かつて本陣が置かれていた場所で、今では表門や馬の水吞場などが復元されています。
この公園には、「静岡市東海道広重美術館」や「御幸亭」といった観光名所があり、江戸の雰囲気を存分に楽しむことができます。
「御幸亭」では、明治天皇が休憩した離れ座敷が復元されており、美しい日本庭園「松榧園」や、純和風建築の茶室「結仁斎」をゆっくりと鑑賞できます。
茶室では、お茶をいただきながら、静かに枯山水庭園を眺めるひとときを楽しむことができるのも魅力です。散策途中に立ち寄るにはぴったりのスポットです。
浮世絵の世界に浸れる「静岡市東海道広重美術館」
由比本陣公園内にある「静岡市東海道広重美術館」は、江戸時代の浮世絵師・歌川広重の作品を中心に約1,400点もの作品を所蔵している美術館です。
特に「東海道五拾三次」の作品群は有名で、広重の視点から当時の風景や旅の様子が描かれています。
美術館では、浮世絵の歴史や技法について学べる「浮世絵の基礎知識」コーナーもあり、江戸時代の人々が楽しんだだまし絵や判じ絵なども展示されています。
また、浮世絵版画の制作体験コーナーもあり、自分だけのオリジナル浮世絵をつくることができます。旅の思い出に、一枚自分で摺った浮世絵を持ち帰るのも素敵ですね。
江戸時代の染物屋「正雪紺屋」で手ぬぐい選び
由比本陣公園のすぐ近くには、江戸時代から続く老舗の染物屋「正雪紺屋」があります。
この店は、幕府転覆を企てた軍学者・由井正雪の生家とも伝わり、築200年の歴史ある建物が特徴です。現在では、桜えび柄の手ぬぐいやのれんなど、オリジナルの和小物が販売されています。
手ぬぐいや和雑貨は、旅の思い出やお土産にぴったり。由比の街並みを感じながら、じっくりと選んでみてはいかがでしょうか。
桜えび料理を堪能できる「ご飯やさくら」
由比宿を訪れたら絶対に外せないのが、桜えび料理です。由比漁港で水揚げされる桜えびは、国内でも駿河湾でしか獲れない貴重な食材。その新鮮な桜えびを味わえるのが「ご飯やさくら」です。
おすすめは「桜えび定食」。生桜えび、釜揚げ、かき揚げ、佃煮、お吸い物と、桜えびのさまざまな調理法を一度に楽しめます。特に、サクサクのかき揚げは絶品で、ふんわりとした桜えびの甘みが口いっぱいに広がります。
店内には、桜えびを使ったクリームコロッケなど、一品料理も豊富に揃っているので、ぜひ試してみてください。
お土産選びは「ゆい桜えび館」へ
旅の最後は、お土産選び。由比本陣公園から徒歩3分の場所にある「ゆい桜えび館」は、桜えび商品や静岡名産品が豊富に揃うスポットです。
冷凍桜えびや天日干し桜えび、さらには桜えびを使ったお菓子など、どれもお土産に最適。特に「桜えびの舞」はサクサクとした食感と桜えびの香ばしさがクセになります。
また、館内では桜えび蕎麦や桜えび料理を楽しめる「桜えび茶屋」もあるので、最後にもう一度桜えびグルメを堪能するのもおすすめです。
まとめ:江戸情緒と桜えびグルメを満喫する由比宿旅
由比宿は、江戸時代の風情を感じながら、歴史的なスポットや美味しい桜えびグルメを楽しめる魅力的な観光地です。由比本陣公園や広重美術館で歴史に触れ、正雪紺屋でお土産を買い、「ご飯やさくら」で絶品桜えび料理を堪能した後は、由比桜えび館でお土産探し。のんびりと散策できる由比宿は、忙しい日常を忘れてリフレッシュできる場所です。
ぜひ一度、由比宿を訪れて、江戸の風情と桜えびグルメを存分に味わってみてください。