AMDは2025年のCES(Consumer Electronics Show)にて、次世代APUとなる「Krackan Point」と「Strix Halo」を発表する見込みです。特にKrackan Pointは、モバイル向けの高性能プロセッサーとして注目を集めています。
Krackan Pointの詳細スペックが明らかに
https://browser.geekbench.com/v6/cpu/9384066Geekbenchのデータベースに登場した情報によると、Krackan Point(開発コード:100-000000713-40_Y)は以下のような仕様となっています:
- CPU構成:8コア(Zen 5 4コア + Zen 5c 4コア)
- 最大ブースト周波数:5.05GHz
- L3キャッシュ:16MB
- 統合GPU:Radeon 860M(8 Compute Units)
- NPU:XDNA2(50 TOPS)
ベンチマーク性能
Acer Swift(モデル:SFG16-61)に搭載されたKrackan Pointは、Geekbench 6.3において以下のスコアを記録しました:
- シングルスレッド:2,677ポイント
- マルチスレッド:11,742ポイント
これらのスコアは、現行の45W TDP Ryzen 7 8845HSを上回る結果となっています。
製品展開について
情報筋によると、Krackan PointはRyzen AI 7 350として製品化される見込みです。また、3+3コア構成のRyzen AI 5 340も開発中とされています。
技術的特徴
Krackan Pointの特筆すべき特徴は、次世代Zen 5アーキテクチャの採用です。高性能コアと省電力コアを組み合わせたハイブリッド構成により、性能と効率性の両立を図っています。
市場への影響
ノートPCメーカー各社は、2025年初頭の新製品投入に向けて準備を進めています。特にAcer Swiftシリーズでの採用が確認されたことで、高性能モバイルコンピューティング市場に新たな選択肢が加わることになります。
まとめ
AMD Krackan Pointは、次世代モバイルコンピューティングの主力となる可能性を秘めています。高い処理性能と効率性を備え、AIアクセラレーション機能も強化されていることから、2025年以降のノートPC市場で重要な位置を占めることが予想されます。特にAcer Swift新モデルでの採用が確認されたことで、実際の製品化に向けた動きが本格化していることが窺えます。