AMDは、次世代のAmpereプロセッサー(APU)シリーズ「Ryzen 9000G」を2025年第4四半期にリリースする計画を進めていると、HXL社の情報筋が報じています。この新シリーズは、AM5ソケットに対応し、Zen 5アーキテクチャとRDNA 3.5グラフィックスを搭載する予定です。
Ryzen 9000Gシリーズは、デスクトップ向けのRyzen Gシリーズ(APU)からZen 4およびRDNA 3を採用したStrix Pointを次のZen 5およびRDNA 3.5にアップグレードしたものと見られています。これにより、さらなる性能向上とエネルギー効率の改善が期待されています。
Strix PointとGorgon Pointの違い
AMDは、Strix Pointという名称で次世代APUを展開する予定ですが、最近、同社はこれに「Gorgon Point」というアップデートを加えると発表しました。Gorgon Pointは、特にモバイル向けのAPUシリーズにおける小規模なリフレッシュとなる見込みですが、デスクトップ向けにも適用される可能性があります。しかし、現在のところデスクトップ向けの具体的な情報は出ておらず、これはあくまで推測の域を出ません。
Strix Pointは、デスクトップAPU市場での競争力を高めるために重要なアップデートとなるでしょう。一方、Gorgon Pointの導入により、モバイルデバイス向けのパフォーマンスと効率のバランスがさらに強化されることが期待されます。
新しいUnify-Xマザーボードの登場
HXLの情報によると、AMDはRyzen 9000Gシリーズに対応した新しいマザーボード「Unify-X」をMSIが2025年第4四半期に発売する計画があります。Unify-Xは、おそらく800シリーズとなる見込みで、現時点では具体的なボードの詳細は発表されていません。
Unify-Xは、MSIの最上位モデルとして、エンスージアストやオーバークロッカー向けに設計されています。これは、ASUSのROG Crosshair ApexやGigabyteのAORUS Tachyonシリーズと同等のハイエンド機能を提供することを目指しており、高度な冷却システムや拡張性の高いスロット、最新の接続ポートを備えると予想されます。
この新マザーボードの登場により、ユーザーは最新のRyzen 9000G APUを最大限に活用できるだけでなく、将来的なアップグレードにも柔軟に対応できる環境が整うことでしょう。
高性能ハイスペックAPUの可能性
現在のところ、AMDがStrix Halo APUsをデスクトップのAM5ソケットに投入するという具体的な情報はありません。しかし、これは多くのエンスージアストから歓迎される動きとなるでしょう。Strix Haloは、16個のZen 5コアと強力なRDNA 3.5グラフィックスを組み合わせた高性能なAPU設計であり、ミニITXマザーボードに搭載することで、ホームサーバーや低電力ワークステーション向けの興味深いアップグレードパスを提供します。
このような高性能APUの登場は、ポータブルゲーミングPC(ハンドヘルド)の市場にも大きな影響を与える可能性があります。より高性能なCPUとGPUを一体化することで、軽量かつ強力なゲーミングノートPCの開発が促進され、ユーザーにとって魅力的な選択肢が増えることとなるでしょう。
Ryzen 9000Gシリーズのラインナップ
これまでのRyzenデスクトップAPUの進化を振り返ると、以下のようなラインナップが存在します:
- 2018年: Ryzen 2000G – Raven Ridge(Zenアーキテクチャ、Vegaグラフィックス)
- 2019年: Ryzen 3000G – Picasso(Zen+アーキテクチャ、Vegaグラフィックス)
- 2020年: Ryzen 4000G – Renoir(Zen 2アーキテクチャ、Vegaグラフィックス)
- 2021年: Ryzen 5000G – Cezanne(Zen 3アーキテクチャ、Vegaグラフィックス)
- 2024年: Ryzen 8000G – Phoenix(Zen 4アーキテクチャ、RDNA 3グラフィックス)
- 2025年予定: Ryzen 9000G – Strix Point?(Zen 5アーキテクチャ、RDNA 3.5グラフィックス)
これらの進化は、パフォーマンスとグラフィックス能力の両面で着実な向上を遂げており、今後の9000Gシリーズでも同様のトレンドが続くことが期待されます。
市場への影響と期待
Ryzen 9000Gシリーズの登場は、特に予算重視のゲーミングPC市場に大きな影響を与えると考えられます。Ryzen 9000Fシリーズと呼ばれる、統合グラフィックスを搭載しない予算向けモデルの発売も予想されており、これによりコストパフォーマンスに優れたゲーミングPCの構築が容易になります。
また、高性能なStrix Halo APUsの導入により、デスクトップPCのみならず、ホームサーバーやワークステーションなど、幅広い用途での活用が進むことが期待されます。これにより、ユーザーは自分のニーズに最適なハードウェアを選択できるようになり、全体的な市場の活性化につながるでしょう。
まとめ
AMDのRyzen 9000G APUシリーズは、2025年第4四半期にAM5ソケット向けとして登場が予定されており、Zen 5アーキテクチャとRDNA 3.5グラフィックスを搭載することで、さらなる性能向上が見込まれています。Strix PointおよびGorgon Pointといった新たなAPUシリーズの展開により、デスクトップおよびモバイル市場での競争力が強化され、ユーザーに多様な選択肢を提供することとなるでしょう。
新しいUnify-Xマザーボードの登場や、高性能Strix Halo APUsの可能性など、関連するハードウェアの進化も期待されます。これにより、ゲーミングPCやホームサーバー、ワークステーションなど、さまざまな用途での活用が広がり、AMDの製品ラインナップの充実が進むことでしょう。
総じて、Ryzen 9000Gシリーズのリリースは、AMDの技術力と市場戦略のさらなる発展を示すものであり、2025年末には多くのユーザーにとって待望の製品となることが予想されます。最新の情報に注目しつつ、今後の展開に期待が高まります。