AMDが新たに発表した「Ryzen AI Max+ 395 Strix Halo」APUは、最新のZen 5アーキテクチャを基盤とし、16コア32スレッドを搭載。さらに、RDNA 3.5アーキテクチャを採用したRadeon 8060S統合グラフィックスを搭載しており、従来のStrix Pointチップと比較して大幅な性能向上を実現しています。特に、Geekbenchマルチコアテストでは19,484ポイントを記録し、高い評価を受けています。
ハイパフォーマンスなCPU性能
「Ryzen AI Max+ 395 Strix Halo」APUは、ベースクロックが約3.0 GHz、ブーストクロックが最大5.1 GHzに達します。Geekbenchのシングルコアテストでは2,928ポイント、マルチコアテストでは19,484ポイントを獲得。これにより、従来のRyzen 9 7900X（120W）の18,860ポイントを大きく上回る結果となりました。高いクロック数と多数のコアを活かし、マルチタスクやCPU集約型の作業においても優れたパフォーマンスを発揮します。
強化された統合グラフィックス性能
Strix Haloシリーズの最大の特徴の一つは、その統合グラフィックス性能です。Radeon 8060Sは、RDNA 3.5アーキテクチャを採用し、40のコンピュートユニットを搭載。これは、従来のStrix Pointチップの12ユニットから大幅に増加しており、RTX 3060（約￥45,000）のグラフィックス性能に匹敵すると期待されています。この高性能なiGPUにより、ディスクリートGPUを必要としない予算重視のゲーミングノートPCでも、優れたゲーム体験が可能となります。
ノートPC市場へのインパクト
「Strix Halo」APUを搭載したノートPCは、従来のディスクリートGPU搭載モデルに比べて、軽量化と省電力化が図られています。特に、ASUS ROG Flow Z13 GZ302EAモデルでは、Ryzen AI Max+ 395 CPUを搭載し、高いパフォーマンスと携帯性を両立。これにより、ゲーマーやクリエイターにとって魅力的な選択肢となり、市場での競争力を一層高めることが期待されます。
未来の展望と発売予定
「Strix Halo」シリーズのAPUは、今後のゲーミングノートPC市場において重要な役割を果たすでしょう。特に、統合グラフィックスの性能向上により、従来のデスクトップGPUに匹敵する性能を持ちながら、持ち運びやすいポータブルゲーミングPCの実現が可能となります。AMDは、2025年のCESにおいてさらなる製品発表を予定しており、ゲーマーや技術愛好者の注目が集まっています。
まとめ
AMDの最新「Ryzen AI Max+ 395 Strix Halo」APUは、16コア32スレッドの高性能CPUと、RTX 3060に匹敵するRadeon 8060S統合グラフィックスを搭載し、Geekbenchマルチコアテストで19,000点を突破するなど、その実力を証明しています。これにより、ポータブルゲーミングPCやノートPC市場において、デスクトップクラスのパフォーマンスを持ちながらも携帯性に優れた新たな選択肢を提供します。特に、予算を抑えつつも高性能なゲーミング体験を求めるユーザーにとって、このAPUは非常に魅力的な製品となるでしょう。今後のCES 2025での更なる発表にも期待が高まります。