台湾のコンピュータメーカーGEEKOMが、2025年初頭に開催される世界最大の家電見本市CES 2025において、画期的な3機種のミニPCを発表することを明らかにしました。各機種は、Intel、AMD、Qualcommの最新プロセッサを採用し、それぞれが「世界初」を謳う注目の製品となっています。
注目の新製品詳細
GEEKOM QS1:ARMベース高効率モデル
- 世界初のQualcomm Snapdragon X1E-80-100搭載ミニPC
- 12コア4.0GHz Oryon CPUを搭載
- Adreno X1-85 GPU(3.8 TFLOPS)
- Hexagon NPU(45 TOPS)
- 省電力設計による電気代削減を実現
GEEKOM A9 Max:ハイエンドAI処理特化型
- AMD Ryzen AI 9 HX 375プロセッサ搭載
- 12コアZen 5/Zen 5c アーキテクチャ採用
- Radeon 890M内蔵GPU
- AI処理性能最大80 TOPS
- オフィスワーク、ゲーミング、クリエイティブワークに対応
GEEKOM IT15:クリエイター向け高性能モデル
- Intel Core Ultra 9-285H搭載
- DDR5-5600MHzデュアルチャネルメモリ対応
- デュアルSSDスロット装備
- 高速SDカードリーダー搭載
- 4画面出力対応
世界初Snapdragon X Elite搭載市販ミニPC
GEEKOMのこの動きは、ミニPC市場に大きな影響を与える可能性があります。特にQualcommのSnapdragon X Elite搭載モデルは、開発者向けキットの提供終了後、一般ユーザーが入手できる貴重なARM搭載デスクトップとなります。
AI処理性能に特化したRyzen AI 9 HX 375搭載機
特筆すべきは、GEEKOM A9 Maxに搭載されるRyzen AI 9 HX 375プロセッサです。このCPUは従来HPのノートPC専用だったモデルで、AI処理性能に特化した改良が施されています。通常のコンピューティングタスクでは大きな違いは感じられませんが、AI関連作業において優位性を発揮します。
今後の展開
価格や詳細なスペックについては、CES 2025での正式発表を待つ必要があります。GEEKOMは展示会期間中に追加情報を公開する予定とのことです。
まとめ
GEEKOMの今回の発表は、ミニPC市場に新たな可能性を示すものとなっています。Intel、AMD、Qualcommという3大プロセッサメーカーの最新チップを採用することで、高性能かつコンパクトなコンピューティング環境の実現を目指しています。特にAI処理能力の強化やARMアーキテクチャの採用など、次世代のコンピューティングニーズに応える製品ラインナップとなっています。CES 2025での詳細発表が待たれるところです。